一時首位を快走した4月が、はるか昔のように感じる。ヤクルトが5月、大失速した。31日のDeNA戦も1点差惜敗し、泥沼の15連敗を喫した。

 長いプロ野球の歴史上、15連敗以上したケースは過去8例しかない。不名誉な9例目に小川ヤクルトが名を連ねてしまった。

史上最大の連敗記録は?


 目を覆いたくなるばかりの大型連敗だが、日本プロ野球史上最長のトンネルは、どこかファンに愛されもして、さんぜんと歴史にその名を残している。1998年に刻まれたロッテの18連敗である。

 このシーズンロッテの滑り出しも決して悪くはなかった。5月を終え20勝21敗と、ほぼ勝率5割ペース6月12日にはエース黒木知宏オリックス相手に1失点完投勝利を飾った。だが、ここから七夕の夜を越えるまで、ロッテファンは勝利の美酒を口にすることはできなかった。

 13日のオリックス戦で小宮山悟が5失点KOされると、長いトンネルが始まった。
 16日の近鉄戦は18安打8得点と打線が爆発したが、12失点と投打の歯車がかみ合わず敗れた。
 18日の近鉄戦は9回裏に追い付かれ、延長11回にサヨナラ2ランを許した。
 21日の日本ハム戦は、1点リード最終回に黒木が田中幸雄に逆転サヨナラ2ランを浴びた。
 23日の西武戦は薮田安彦が4失点完投も、打線が零敗で見殺し。
 24日の西武戦は5点ビハインドを追い付いたが、延長11回に力尽きた。
 26日の近鉄戦は9回土壇場で同点に追い付いたが、延長11回に黒木がまた打たれた。

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 そして「七夕の悲劇」が訪れる。

 7月7日オリックス戦。抑え起用が裏目に出ていたエース・黒木が先発に戻り初回マウンドへ。3-1リードで9回を迎えた。2死一塁で打者はプリアム。カウント2-2と追い込んだ。あと一球。苦手の内角を狙った速球は捉えられ、黒木の139球目は同点の左越え2ランとされた。魂のエースはマウンドに崩れ落ち、ベンチ裏で号泣した。その後、チームは延長12回にサヨナラ満塁本塁打を浴び、プロ野球記録を更新する17連敗となった。

 翌8日のオリックス戦も、先発薮田が崩れいよいよ18連敗。続く9日、オリックス戦、長い連敗スタートの先頭を飾っていた小宮山が意地の6失点完投勝利。長すぎたトンネルをようやく抜け出した。

 「さあ、これから20連勝や!」

 指揮を執る近藤昭仁監督は、そうチームを鼓舞したという。チームはここから3連勝。連敗期間中も決して力負けというよりは、1点差やサヨナラ負けなど歯車がかみ合わず、不運に泣くケースが多かった。実際この年のロッテは最下位に終わるのだが、61勝71敗3分けと借金10。18連敗を除いて考えれば、61勝53敗3分けという成績になる。

 今年のヤクルトも決して力のないチームではないだろう。連敗はいつの日か止まる。そこからの目の覚めるような快進撃も、大いに期待したいし、そう思わせるだけのポテンシャルは秘めている。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ヤクルト15連敗…、過去最長連敗記録のチームとは?その年の順位は?


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

七夕の悲劇はよく覚えてる、大魔神こと佐々木主浩がその年唯一負けた日だから。


ヘドロみたいな色のユニフォーム着るからや…もどして