Twitterで痴漢対策の安全ピン使用が大きな話題になっています。

これは、ある女性が電車内で痴漢された体験をTwitterで語ったことがきっかけです。その女性は、中学生の時に両脇に座られた2人の男性から体を触られたそうです。恐怖で声も出せなかったことを、保健室の先生に相談したところ、安全ピンを渡され、「無理に声を出さなくていい。次に痴漢が出たら安全ピンで刺しな」とアドバイスされたそうです。

先生は、抵抗しないと痴漢行為がエスカレートしたり、顔を覚えられてまた狙われるかもしれないから、「せめて行為をやめさせるために」安全ピンで意思を示した方がいいと説明したとのことです。

これに対し、Twitterでは賛否両論が上がりました。中でも、男性からは「もしも冤罪だったらどうするんだ」「普通に傷害罪だろ」という批判がありました。一方で、女性からは「むしろ、冤罪は生まれにくい」という声や、安全ピンだけでなく、昭和の頃から「まち針」や「コンパス」「カッター」などで痴漢を撃退してきたという体験談が寄せられました。

声を上げられなかったり、声を上げても否認されたりすることから、「刺すことで、犯人だという証拠にもなる」と以前から根強く使われてきた方法のようです。これは傷害罪にあたるのでしょうか、それとも正当防衛として許されるのでしょうか。伊藤諭弁護士に聞きました。

若干の出血を伴う程度の安全ピンの攻撃は正当防衛の可能性が高い

痴漢を安全ピンで刺す場合、正当防衛になるのでしょうか?

「まず、はじめに断っておきますが、安全ピンで刺すことを推奨する趣旨でも、問題がないという趣旨でもありません。あくまでも、そのような行為が行われた場合、どのような評価を受ける可能性があるか、という観点で説明いたします。

刑法上の傷害罪が成立するには、一般的には『人の生理機能に障害を与えること、または人の健康状態を不良に変更すること』(生理機能障害説)とされています。

他人を安全ピンで刺すことによって刺し傷ができれば、傷害罪が成立します。仮に傷ができない場合であっても暴行罪は成立します。

しかしながら、この行為が、自らに降りかかっている『痴漢』という不正な行為から身を守るため、やむを得ずしたものと評価されれば、正当防衛となり、違法ではなくなります。

痴漢行為の態様や安全ピンでの攻撃の程度、周囲の状況などからケースバイケースであるとは思いますが、通常は、痴漢という重大な身の危険に対して、若干の出血を伴う程度の安全ピンの攻撃であれば、正当防衛が成立する可能性は高いと思われます。

『何かあった場合』に備えて安全ピンを常に携帯していることは、正当防衛の成否に通常は影響しません。

もっとも、痴漢行為が思い過ごしであったり、執拗に安全ピンで何度も刺すなどの行為があったりした場合には、正当防衛が成立しないこともありえます」

安全ピン以外で痴漢を撃退する方法は?

安全ピンなど鋭利なもので刺す以外に、痴漢を撃退するためにはどのような方法がありますか?

「痴漢に遭ったときの被害の大きさを考えれば、防衛策を講ずること自体を誰も責められません。しかしながら、軽微とはいえ傷害罪になり得るような方法を積極的にお勧めすることもできません。

被害に遭ったときに大声を出すことができればいいのですが、それができない場合には、身近なものを使って痴漢の被害に遭っていることを周りに伝えましょう。おそらく一番ハードルが低いのが、スマホアプリを利用することです。警視庁が出している『Digi Police』というアプリを試してみたのですが、安全ピンを開いて刺すよりも簡単に作動させることができましたし、効果が大きいように感じました」

編集部から:警視庁の無料アプリ「Digi Police」では、防犯ベルを鳴らす機能や、「痴漢です。助けてください」という音声を鳴らす機能がついています。

https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/kurashi/tokushu/furikome/digipolice.html

弁護士ドットコムニュース

【取材協力弁護士
伊藤 諭(いとうさとし弁護士
1976年生。2002年弁護士登録。神奈川県弁護士会所属(川崎支部)。中小企業に関する法律相談、交通事故、倒産事件、離婚・相続等の家事事件、高齢者の財産管理(成年後見など)、刑事事件などを手がける。趣味はマラソン
事務所名:弁護士法人ASK市役所通り法律事務所
事務所URLhttps://www.s-dori-law.com/

痴漢されたら「安全ピンで刺す」は正当防衛か傷害罪か?  Twitterで大論争


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

刺されるような状況で冤罪言ってる奴居たら笑うで


無責任だなぁ。冤罪もあるし、勘違いもあるし、感染症まで考えれば正当防衛とは言えないよね。犯罪に対して犯罪で対応したらダメでしょ。正当防衛を履き違えてるよ。過剰防衛と成り得る事を正当防衛という弁護士がいるとは驚きだよ。


トゲ付きケツパッドを常時装備しとけばいいんだよ。それなら触ろうと思わないし触って刺されば自業自得。 あと、女性にわざと肩ぶつける奴もいるからトゲ付き肩パッドも装備で。ついでに髪型モヒカンにするのも流行らせよう


安全ピンで刺そうと考えるよりも声を上げようと考えた方が良いと思う。


触っている手をひっつかんで、指の骨を折るのはアウトですか?・・・と思ったけど、痴漢の手なんか触りたくないから、針のほうがいいや


安全ピンで刺されて逆上されたりしないんだろうか。こそこそ触るような奴だから大丈夫なのかな。傷害罪にならないように、静電気で撃退できるグッズとかあれば良いのにね。それでも暴行罪のリスクは残るんだろうか。まあどっちにしろ訴えられるリスクは低いだろうね。


「確実に犯人が特定できていて」かつ「周囲の誰かの体や服に間違えて刺さってしまう事のない状況」で「報復ではなくあくまで防衛のために一瞬刺して防衛するだけ」なら正当防衛かもね。あと安全ピン手に持って電車乗るのは危ないし痴漢に遭ってから手に持って針だして~ってやるんだよね。それができる行動範囲あって行動力もあるなら声出せないまでも、避ける等色々できると思うんだが


これで冤罪だったらどうすんだ・・・ 刺された方は出血するから暴行罪で立証できるけど痴漢の方は証言だけで立証するとか理不尽すぎんだろ


確実に触ってる手を刺せば冤罪で違う人が被害にあうこともないから良いのでは。日常生活でも紙やら包丁やらで手切ることあるけど感染症リスクなんて低いでしょうし、痴漢するくらい精力旺盛なら問題ないでしょ


男同士でも相手から殴ったと言って殴り返し怪我させれば傷害になるだろ慰謝料だって取れるよ


痴漢の手にきちんと刺せるならいいけど近くの別の人の脚に刺したらどうすんだ?やり返すこと自体はやったれとは思うけど満員電車の中確実に狙いすませるかは疑問だぞ


その手をつかんだ上で油性ペンなりボールペンなりでマーキングするって話は聞いたことがある。(少なくとも傷害にはならない。)


満員電車で後ろから触られたなら冤罪も有り得るが、この場合は隣に座ってる奴だから冤罪は生まれないと思う


触ってるに関しても痴漢のつもりで触ってるのか、たまたま当たった状態から身動き取れない可能性もあるからな。 できれば女性専用車両を利用してもらいたいものだ。


これ過激派のせいで痴漢(に見える)奴は刺してもいいって主張に変わってきてる気がするんだよな。


過剰防衛が認められないか。よくわからんが。


安全ピン刺す勇気があるなら幾らでも安全な対抗手段有りそうだけどな。わざわざ傷害罪や痴漢逆上させるリスク取る?


「もしも冤罪だったらどうするんだ」←触っている手を刺すんだから、冤罪もへったくれもないと思うんだがw


電車内で冤罪掛けられると掛けられた側が何もしてない事を立証しないといけないと知ってから女が横にいたら立ってても座ってても離れる事にしてるわ 皆も気を付けてくれ


刺す勇気があるなら周りに奴に声かけろ